BBQライフ

夫です。先日、代々木八幡のピッツエリアの名店、ルカナルの奥村さんに誘って頂いて、スタッフや常連の皆さんと一緒に、新木場公園の高級食材BBQに家族で参加してきました。

当日、場所を夢の島公園のBBQ広場と完全に勘違いしててかなり遅れて駅を中心に丁度反対側の新木場公園に到着!意外に家族連れはウチと奥村さんの奥さんと娘さん二人のみで既に完全に飲みモード(笑)。写真のBAROLOをはじめルカナルのお店でも人気の高額ワインや泡系がポンポン空いてゆく。途中でいい感じに酔ってきて写真撮るのやめちゃったけどその美味しいワインのエチケットを幾つかご覧ください!

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高級食材の牛や豚の素晴らしさは勿論言うまでもなく、他に奥村さんが用意してくれた副菜が素晴らしく、鰹のタタキやオリーブ、ハムにサラミ、茨城の名店のバケット、おまけに豚汁などなど。締めは残った具材によるスペシャル焼きそば!お昼過ぎには既にみんなお腹いっぱいで次々と横になっていました(笑)

でも最近のBBQって凄く便利なんですね。テントもBBQ用具一式全て会場レンタルで賄えて食材や飲み物、食器等を除けばほぼ手ぶら。僕等以外にも会社の宴会とおぼしきアマちゃんのコスプレの人や学生、家族連れ等で会場はほぼ満杯。代々木上原からでも地下鉄で30分くらいでこんなロケーションでBBQが出来るなんて今まで知りませんでした。パークライフに続いてBBQライフ癖になりそうです!ちなみに夢太は公園に何故か落ちていた色とりどりのBB弾集めに夢中でした(笑)

以前よくカフェアプレミディの橋本さんと行ってた渋谷の名店、bar Bossaの林さんの本、『バーのマスターは何故ネクタイをしているのか?僕が渋谷でワインバーを続けられた理由』が刊行されていることを知りディスクユニオンにて購入。ビオ系のワインやチーズの魅力にハマったのは多分にbar Bossaの影響だと思う、夢太が生まれる前にはよく夫婦でも通ってたのだが流石に子供が生まれてからは足が遠のいていたのだ(林さん、すいません!)。この本、メチャメチャ面白いです。バーを開きたいとかお店を将来やりたいと思ってる人にとってはビジネス書としても読めるし、あの時代の渋谷にいた世代にとってはある種の青春潭としても楽しめる。そうかもう開店して17年も経つんですねー色々感慨深いです。もし購入するならこの本の発行元でもあるディスクユニオンの本屋、新宿BIBLIOPHILICでの購入がオススメ!ここのブックカバーや栞が何しろかわいいんです!ブックカバーは何とあの宇野亜喜良の書き下ろしイラスト!こうゆうさりげないこだわり、今の時代にこそ大切な気がします!

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料理本万歳!

夫です。先日の体育の日、仕事で大阪へ日帰り出張した帰路の新幹線でのこと。車内用に持参した書籍を行きで読了してしまい、手持ち無沙汰に購入した週刊文春をパラパラ捲っていたら書評コーナーの「ベストセラー解剖」というコーナーに目が留まりました。元々活字中毒なので文春の書評コーナーはいしかわじゅんの「漫画の時間」とか坪内祐三の「文庫本を狙え」とか「私の読書日記」の酒井順子とかは結構愛読しているのですが、このコーナーはあんまり意識的に読んだことなかったかも?今回、何故目が止まったのかと言えば書評コーナーでは珍しく料理レシピ本が紹介されていたから。実はまだ購入してはいないのですが(笑)『料理のきほん練習帳』という本で、今年の2月から9月まで「月間ベストセラー」単行本実用部門のベストテンにずっと居座り続け、二十万部で大ヒットという料理本の世界で現在既に二十万五千部を記録しているらしい。まあ数字はともかく僕がこの書評を読んで興味をもったのはそんなことじゃない。「ベストセラー解剖」というコーナーだけにここでは著者の小田真規子先生ではなく担当編集者の谷綾子さんのコメントを中心に構成していたのですがそれが何しろ面白かった。ちょっと引用してみます。

〜そこで谷さんは、何人もの料理の先生に、人はどうして料理がうまくならないのか片っ端から聞いて回った。すると答えが見えた。「うまくならないのは自己流でやっているからだというんです。(中略)ならばレシピ通りに作るメソッドを作ろう。この通りに作ったらおいしくできるという見せ方をしよう。(中略)間違いやすい時間と火加減は赤で記す。「適量」という言葉はなるべく使わない。「一口大」がどれくらいか原寸大の写真で見せる…、などなど。

自己流でやっていると料理がうまくならないという提言にはちょっと異論もあるが、「適量」という言葉はなるべく使わないとかちょっと笑える。以前マガジンハウスのクウネルで「乱切りって何をどれくらい乱にすれば良いのか?」みたいな質問に、ケンタロウが切り方をレクチャーするというのがあってそれもかなり笑えたけど、確かに料理本って案外曖昧な表現が多かったりするよね?特に頻出するのが「適宜」とか「適量」とか「味をみながら」とか「分量外」ってやつ(笑)確かに乱切りも何をどのくらいランダムでいいのかいつも悩んでしまう(笑)世の中にはそういうことを適当に出来る人と出来ない人がいると思う。さらに料理本って大さじ小さじとグラム表示が一つのレシピの中に混在してたりして、あれもかなり解りにくいよね?キッチンスケールなんて持ってない一人暮らしの頃とかグラム表示が出てきた瞬間に作る気なくなりましたから(笑)この『料理のきほん練習帳』という本がどのくらい素晴らしい本なのかはまだ未見なので何とも言えませんが、装丁や写真の美しさも良いけどあくまで実用書としての料理本、作り手に対する解り易さはもう少し意識して欲しいですね。
ちなみに料理とは直接関係ないかも知れませんが、人間に有益だと発酵、無益もしくは毒だと腐敗といいます。僕ら夫婦は冷蔵庫の残り物に関して、二人とも決定的に腐っているのかどうかの判断が覚束かず、いつもお互いに「これ大丈夫だと思う?」と相手に匂いを嗅がせて責任転嫁してます(笑)これも腐敗の基準とか判断の指針とか、ボーイスカウトとかジェダイみたいに誰か詳しく教えてくれるマスターがいると助かるんだけどなーとか思ったりします(笑)。腐っていると確信して即座に捨てられるように、敢えて視界から外れ冷蔵庫の奥に放置された塩辛とかたまにあったりして(笑)

分量表示といえば知人のミュージシャン、良原リエさんを思い出します。横浜と渋谷を結ぶ東横線沿線の古い一軒家に旦那さんと住んでいたリエさんは料理がとても上手で、一度そのご自宅にお招き頂きリエさんの手料理をご馳走になったことがあります。簡素な住宅街のレトロな一軒家、庭で大きな笊に干された色とりどりの野菜達、庭の木々やハーブ、そして数々の旬の素材を使ったリエさんの手料理の数々、土鍋で作られたエスニックなカレー…今やその一軒家は取り壊しになり、新しい街でお子さんと旦那さんと三人で新しい生活を育んでいるそうですが、あの一軒家の風景がまるで昨日のことのように瞼に浮かびます。そしてリエさんの趣味が高じて料理本を出す事になった時、彼女がこんなことを口にしていたのを思い出しました。「いやー全て自己流で作ってきたから分量とか全然意識したことがなくて、大さじ幾つとかで表記するのが大変!」(笑)。でもそうだよね、人に伝える必要がなければ何かに換算する必要もないもんね。音楽家としてのリエさんの料理はその奏でる音楽と同じくらい独創的で美しくて優しくて美味しかった。そんなリエさんの料理本がこの『音楽家の台所』。春夏秋冬の4章に別れたエッセイとそれらをオブリガードする旬の素材による素敵なレシピの数々、今は亡き一軒家の記憶を切り取った数々の写真。上述の『料理のきほん練習帳』の対局にあるようでいながら、誰かに伝えるために初めて料理本を買い求め、巻末に使用している計量の単位の表記を含めリエさんが悪戦苦闘した末のこの本、僕は大好きです!

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アタマの大盛り

夫です。例によって二日酔いです(苦笑)。

朝11時の打合せには何とか間に合ったもののどうにも気持ちが悪い…。こんな時は昔から逆療法でカツカレーとかカツ丼とか敢えてヘヴィーなもん食ったりしているんですが(笑)、今日は会社の近くの薬局でソルマック一気飲みし、久しぶりに吉野家へ。ランチタイムの市ヶ谷の吉野家は意外と込んでてカウンターの後ろに並んで待つこと暫し。やっとこさ席に着くと迷わず一言「並み卵、つゆだくで!」。昔から自分的には定番のオーダーです。すぐにホカホカの牛丼が届けられる。まずは醤油をちょい垂らして生卵を溶く。次に紅ショウガをたっぷり載せたら、吉野家の唐辛子は全然辛くないのでマジで丼の表面を埋め尽くすくらい振りかけます(笑)その上に先ほどの卵をぶっかけて、後は一気にかっ込むのみ!二日酔いでダメージを受けた五臓六腑に牛丼の強力な刺激が沁み渡り、何やら気持ち悪さが多少緩和されたような気がしてくるから不思議です(笑)

その時、吉野家の壁に貼られたポスターにふと目が行った。「アタマの大盛りが正式メニューに?」。

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よく知られた話だが吉野家の築地1号店には数々の特別な隠しメニューがあるのです。
つゆだく(つゆ多め)、ねぎだく(タマネギ多め)の定番系は言うまでもなくトロだく(脂身多めの肉)とか肉下(ゴハンの下に肉を入れる)とか都市伝説化しているものも含めるとかなりの数の裏メニューが存在するとの噂。その中のひとつ、アタマの大盛りというオーダーの仕方が遂に全国の吉野家で10月10日午前10時からオーダー出来るようになったんだって。

「アタマの大盛」とはご飯は並盛で、載せる具だけが大盛というもの。ゴハンの量に対して具が足りない!ご飯は普通でお肉だけもっとたくさん食べたいという要望に対応する隠しメニューのひとつ。#ジロリアンとまではいかないものの、吉野家の隠しメニューというかオーダー方法だった「アタマの大盛」を正式メニューに採用するようなさりげない配慮、昔何かのあとがきで岡崎京子が書いていたけどトイレッペーパーの芯に書いてある「ありがとうございました!」みたいで好感もてます!

逆に数年前、神戸の居酒屋で休日の深夜、時間も遅く仕方がなく入ったチェーン系のお店で客は僕等の団体だけという状態でのエピソード。2時間後にバイトの金髪の男の子が来て一言。「2時間たったのでお帰り頂けますか?」。お店のメニューには確かに「2時間でお帰り頂きます!」と書いてありました。ただし「混雑の場合」と書いてあったことを付記しておきます(爆笑)。

さらにこれは友人のリトルテンポというバンドのベース、BIG BIRDこと白水から聞いた話。青山あたりの居酒屋で打ち上げかなんかで飲んでいる時にオーダーした天ぷらの盛り合わせを天つゆじゃなく塩で食べたいとリクエストしたらしい。待たされる事数十分、店長が登場し一言。「当店では塩で食べる事を推奨しておりませんので…」。あのーお塩持ってきて頂ければ済む話なんですけど(爆笑)

築地1号店のみならず概ね各店舗でアタマの大盛」のみならず細かいオーダーに対応してくれるという吉野家、もはや貴重な存在かもしれませんね。

ちなみに「アタマの大盛」は良いけどこちら逆療法にも拘らず、胃腸は緩和したものの残念ながら依然としてアタマ痛いです(泣)

#ジロリアン:熱狂的なラーメン二郎ファンの総称

てんぷら騒動

夫です。週末、フェスで沖縄に出張予定が突然の台風で中止になり、久々に家族3人のんびり週末を過ごせることになりました。
悲劇はそんな日曜日の夜に起こったのです(笑)。

ここ暫く、比較的健康指向の強い妻が何故か珍しく「美味しい天ぷらが食べたい!」と所望していた。その理由が可笑しい。夢太が幼稚園の同級生の祖母ちゃんから借りた名作絵本、かこさとしの『からすのパンやさん』に異常にハマり「夢太はこのパンとこのパン食べる!パパはどれ食べる?」と毎晩、死ぬほどこの本の読み聞かせを要求され、好い加減もううんざりしていたところに、たまたま立ち寄ったジュンク堂でその続編が40年ぶりに4冊刊行されるというニュースを知った時の喜びと言ったら(爆笑)『からすのパンやさん』の4人の子供達のその後のお話を描いた楽しい絵本の中の1冊に三番目の子、レモンちゃんが主人公の『からすのてんぷらやさん』があります。他にもおかしやさん、やおやさん、そばやさんがあるのですが、何故か夢太はてんぷらやさんの刊が大好き!

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さらに多くの子供達に衝撃を与え続ける仰天のラストが驚きのトラウマ絵本『ねないこだれだ』で知られ、かこさとしと双璧を成すと言っても過言ではない絵本界の異才、せなけいこの『おばけのてんぷら』も最近購入。かねてから興味津々だった夢太に天ぷらブームが到来したのは言うまでもない(笑)。またこの2冊、ストーリーはともかく天ぷらの作り方を克明に説明しながら揚げたてを美味そうに食べるという設定は共通しており、確かに子供じゃなくても読んでいるうちに天ぷら食べたくなります!

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折からの天ぷらブームに沸き上がる我が家!熱病にでも罹ったみたいにホイチョイの本(#)でも紹介される浅草の名店『天麩羅 中清』を予約するも直にキャンセル(汗)。そう、冷静になって考えてみたら店の好みがかなり激しいことで知られるあの赤ちゃん社長こと3歳児の夢太さま同伴で、常連ですらないこんな老舗、しかも代々木八幡から遠く離れた浅草、敷居どころかハードル高すぎだよ!あっさり諦めて近所の馴染みの鉄板焼き屋さん、璃珠に行ったことを付記しておきます(笑)。

そんなこんなでてんぷらのことは忘れていたのだが、冒頭の突然の棚ぼた日曜日、家族3人で新宿で買い物中、そのことを突然思い出しテンションのあがった我々は偶然見つけた適当な天ぷら屋についつい入ってしまったのだ。初見の天ぷら屋に入るなんてかなり危険。しかも更に悪い事に僕はその時まだそんなにお腹も減っていなかったのです。結果は言うまでもなく、小さい子供連れには優しいお座敷というか小上がりがあること以外は特筆するべきところのないお店でしたね・・・。過剰な天ぷらへの強迫観念に端を発した我々の落胆ぶりは激しく、つまらないことで口論からの夫婦喧嘩。「喧嘩は駄目!」っと仲裁する夢太を他所にお互い無言のまま帰宅(笑)。

その時、脳裏に浮かんだのがあの池波正太郎の粋な名著『男の作法』のこの一言でした。

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「てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ。」

けだし名言。池波先生によると寿司も同様だそう。確かに『からすのてんぷらやさん』のレモンちゃんも『おばけのてんぷら』のうさこもおばけも揚げたてに齧り付いてた筈。もっとお腹を減らしてたらあんな新宿の店でももう少し楽しめたかもしれないし夫婦喧嘩にならなかったかも?次回天ぷら雪辱戦には最大級の空腹で挑みたいと思います(笑)!

#ホイチョイの本
新東京いい店やれる店(小学館)
ホイチョイを知らない世代にはタイトルがちょっと・・・かもしれないけど、タイトルはおそらく照れ隠し。実は池波正太郎とか山口瞳、開高健、伊丹十三本に匹敵する粋本のひとつ。四季折々の季節感に拘ったアンチ食べログな名著。我らが代々木八幡の名店、ルカナルも出てきます!

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はじめまして、夫です。

夫です。食べることも大好きですがご多分に漏れず食べることについて書かれた文章も大好物です。

このブログを始めるにあたり、「大好きな食べることをテーマにした食いしん坊ブログ!」という命題を半ば強制的に妻に与えられ、さてどんなタッチで書いたものかしらと思案した中で、興味ありつつ未読でこの機会に手にとって読んでみてとても影響を受けた沢村貞子の名著『私の献立日記』を紹介します。

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これ武田百合子の『富士山日記』なんかもそうだけど所謂現在のブログ、ツイッター文化を先駆けた日記文学の傑作のひとつなんじゃないかな?名脇役として知られる沢村貞子がある日、多忙に任せて翌日の献立に煮詰まり、はて昨夜は何を食べたかしらと思い悩んだことから毎日の献立を日記として残すことを思いついたそうです。

これ、いいアイディアだと思う。僕らも子供中心の生活だし、仕事もありながらということもあり、ついついその時々の冷蔵庫に残ってる食材を軸に決めてしまうもんだから、どうしても同じ献立がリピートしがち。そんな時にこんな献立日記があれば、先週の今日は?先月の今日は?果ては去年の今日は何を食べてたんだっけ?心のハードディスクがガリガリと検索し始める。「そうか去年の今日は夢太と秋刀魚の塩焼きを食べてたんだ、八幡神社のお祭にも行ったなー、9月なら旬だし今日も秋刀魚にするか!」みたいな季節の彩りやそれにまつわるエピソードまで思い出させてくれる味蕾による素敵な記憶の回路、それが献立日記なのかも?沢村貞子はそれを26年間も続けたんだって。

もしかしたら、僕はやってないけど最近のお弁当なんかをツイッターとかfacebookにのせる人たちも献立日記的な使い方で遡及したりしてるのかな?何度も挫けつつ、今度こそ家計簿をつけようと思っている我が家、一緒にこの沢村貞子風献立日記、はじめてようかな?とか言いつつ家計簿のアプリみたいに献立日記のアプリないかな(笑)?ありそうじゃない?

と ここまで書き進むうちにはたと思い当たった。そういえば何かそんなアプリに毎日食べたものを書き込んだ記憶あるな。そしてこの沢村貞子の献立日記のレイアウトにも何か既視感あるなと。

そうだ!これって元ガイナックスの岡田斗司夫が著書『いつまでもデブと思うなよ』で紹介してブームになったレコーディングダイエットのフォーマットと酷似してるんだ!

食を楽しみ日々の変化を礎とした沢村貞子のメソッドは案外、健康面でも今のレコーディングダイエットなんかのルーツなのかもしれないね。